今年も思い込めた21体
福知山の主婦 贈り続けて18年
京都府福知山市前田の主婦大泉さん(70)が地元の雀部地区で米寿(88歳)を迎える
お年寄りに手づくり人形を贈り続けて18年目を迎える。
今年は合併した旧3町の特別養護老人ホームにも渡すため、計21体を作った。
長い作業で指先の痛みに悩みながらも「少しでも多くの方に喜んでほしい」と思いを込める。
大泉さんが人形をお年寄りに贈り始めたのは、認知症の母親が手づくり人形を眺めて
記憶を戻したのがきっかけという。以来、得意の裁縫で、寝たきりのお年寄りや介護する
家族の心が和むようにと、着物姿の少女像を作り、毎年、敬老の日の前後に地元の
お年寄りにプレゼントしてきた。
人形は背丈40−50センチ。紙芯に木綿を巻いてふっくらとした体の線を出し、
手縫いした絹とちりめん生地で着物や帯を着せる。赤や黄、青などの明るい布を多用、
裏地もつけた。丸顔に大きく開いた目とおちょぼ口。ほお紅でかわいらしく化粧し、
髪は毛糸でふんわりと仕上げる。
今年は18日の雀部地区敬老会で米寿を迎える14人に渡すほか、三和町の「みわの里」、
夜久野町の「グリーンビラ夜久野」、大江町の「五十鈴荘」の各施設の100歳以上の
お年寄り7人にも贈る予定だ。
大泉さんは「70歳を超えて、肩が凝り、目が疲れやすくなりました。それでも、人形を抱き
ながら涙をぽろぽろ流して喜んでくれる姿やありがとうの言葉が支え。
自分のペースで作り続けたい」と話している。
ソース:
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006090700050&genre=K1&area=K50 21体:
http://www.kyoto-np.co.jp/static/2006/09/07/P2006090700050.jpg