田辺市龍神村の護摩壇山で、腐生植物のツチアケビ(ラン科)が真っ赤な実を付けている。
葉緑素を持たない全身真っ赤な姿は、ウインナソーセージがなっているようだ。
山頂にある森林公園の自然林に自生している。株の数は極めて少なく、珍しい。
高さは60センチほど。長さ5〜10センチ、太さ2センチ前後の真っ赤な実を数十個付けている。
キノコ類の菌糸に寄生する腐生植物で多年草。葉は退化している。
実は薬用として使われ、利尿や滋養強壮などの効能があるとされる。
実をアケビに見立てて、この名が付けられている。
ほかにも、トウガラシや錫杖(しゃくじょう=僧侶などが持つつえ)に似ているため
ヤマトウガラシ、キツネノトウガラシ、ヤマノカミノシャクジョウ、キツネノシャクジョウなどと
呼ばれる。
ソース
http://www.agara.co.jp/DAILY/20060902/20060902_003.html 森林公園管理人の湯川明夫さん(47)は「ここの管理をして8年ほどになるが、珍しくて見るのは3回目。実は、もう少し大きくなるのでは」と話している。