野菜ようやく値下がり
▽広島市中央卸売市場 レタス入荷増える
豪雨や日照不足の影響で高騰していた野菜の価格が、落ち着き始めた。広島市中央卸売市場(西区)では二十四日、
レタスやピーマン、ホウレン草、ナスが今月一日より四割強〜一割強下がった。
ただ、高止まりや再び値上がりし始めた品目もあり、消費者にとっては日々の献立に
工夫が必要な時期が当分続きそうだ。
同市場で二十四日に取引されたレタスの平均単価は一キロ当たり百四十九円と、
一日より45%下がった。主力の長野県産が回復し、入荷量が二・六倍に増えた。夏の主力品目の中では唯一、
平年(八月の過去五年の平均値)を下回った。
今月一日との比較で、ピーマンは35%、ホウレン草は15%、ナスは12%値下がりした。
現在でも平年より約40%高いキュウリも、七月下旬の最高値と比べると37%安くなった。
入荷量は一日比でピーマンが77%、ナスが43%、キュウリが31%増加した。
この時期、ピーマンは約三割、ナスは約四割、ホウレン草は約九割が広島県内産。
ホウレン草の県内主力産地の庄原農協(庄原市)によると、八月の好天で高野町など高冷地で
出荷量が回復してきており「八月下旬は平年並みのペースで出せそう」としている。
スーパーも一部の野菜で価格を下げ始めた。フレスタ(西区)は十七日からレタスやピーマンの価格を
約三、四割下げた。イズミ(南区)も二十日からキュウリやレタスを最高値より約三―五割安くしている。
一方、長梅雨の影響を受けたキャベツは卸値で一日より48%高、青ネギも64%高と盆前から高止まりが続く。
トマトは盆後に入荷量が増え、値下がりする兆しを見せたが、再び値上がりし始めている。
荷受会社の広果広島中央青果(西区)は「一部で価格が落ち着き始めたが、
まだ春先からの日照不足の影響が根強い。全体的にまだ平年より二割程度高値が続きそうで、
先行きは不透明」と懸念している。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200608250064.html