川崎市内で昨年十月、保護された国の特別天然記念物オオサンショウウオが、
相模原市水郷田名の市立ふれあい科学館で公開され、人気を呼んでいる。
同館によると、オオサンショウウオを展示している水族館は首都圏では珍しい。
このオオサンショウウオは体長約六〇センチ。川崎市中原区の会社役員の男性が
飼育していたところ逃げ出したとみられ、路上で見つかった。男性は当初「中国産」と
主張していたが、DNA鑑定で日本産と判明。男性は文化財保護法違反の疑いで
書類送検された。
ふれあい科学館は以前から別にもう一匹のオオサンショウウオを飼育、展示して
いたため、発見直後に高津署から保護を依頼されていた。今年七月二十四日に
横浜地検川崎支部から正式に科学館へ引き渡され、同月二十九日から公開している。
同館で飼育を担当する小賀坂理恵さん(32)は「二日か三日に一度、エビや魚の
切り身を与えています。足が人間の手に似ているところや、前足と後ろ足で指の数が
違うところがおもしろい生物。ぜひ見に来て」と話した。来場した男の子は「縦長のしっぽが
おもしろい」と水槽にへばりつくように見入っていた。
同科学館は相模川に生息する魚など七十種、約三千匹を展示。入館料は大人三百円、小人百円。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20060818/lcl_____kgw_____003.shtml