果樹園が広がり「産直の里」として知られる春日部市の内牧地区で、ナシの収穫が始まった。
同地区では「産直の里・内牧協議会」に加盟する二十六軒の農家のうち十八軒がナシを生産。
炎天下の摘み取りに汗を流している。
この時期に収穫されるのは「幸水」。
伊藤農園(伊藤正篤さん経営)の伊藤篤さん(41)は
「今年は交配時期に気温が低く、梅雨が長引いて日照不足でやや小ぶりでどうなるかと心配した。
でも、このところの暑さで平年並みになってきました」と日焼けした顔をほころばせた。
産直のナシは完熟で甘く、もぎたてでみずみずしい。
内牧地区のナシも消費者に人気が高い。
約一ヘクタールで幸水を栽培する伊藤農園でも、ほぼ100パーセントが産直販売だ。
これからお盆にかけて、贈答用のナシを買い求める消費者でにぎわう。
伊藤篤さんは「太陽に当てて熟してから取るので、お店のナシとは色が違う。
値段は一キロ七百円程度で平年並み。一個からでも販売しますので気軽に立ち寄ってください」
と話している。
同協議会加盟のナシ園では、埼玉県の「エコファーマー」
(低農薬で環境にやさしい生産方式)に認定され、
安心で安全でおいしいナシを提供しており、ナシ狩りができる果樹園もある。
http://www.saitama-np.co.jp/news08/10/06l.html ナシの収穫に汗を流す農家の女性ら
http://www.saitama-np.co.jp/news08/10/06l.jpg