ロンドン――今年5月に破局を表明したマッカートニー夫妻が、離婚手続きを進めるための代理人として、
チャールズ英皇太子と故ダイアナ元妃が離婚した際の担当弁護士を、それぞれ指名した。
元ビートルズのポール・マッカートニーさん(64)はすでに、チャールズ皇太子の代理人を務めた
フィオーナ・シャクルトン弁護士を雇ったとされている。これに対し、妻のヘザー・ミルズ・マッカートニーさん(38)
の広報担当者は8日、ヘザー・ミルズさんの担当として、故ダイアナ元妃の代理人だった
アンソニー・ジュリアス弁護士を指名したと明らかにした。
チャールズ皇太子とダイアナ元妃は、1981年に結婚したが、92年から別居を始め、96年に離婚。
ダイアナ元妃は97年、パリ市内で自動車事故のため、亡くなった。
ポールさんとヘザー・ミルズさんは、1999年にチャリティー・イベントで知り合い、2002年に結婚。
翌2003年に、娘のベアトリスちゃんが誕生している。
離婚手続きの争点は、推定8億2500万ポンド(約1815億円)のポールさんの資産と見られている。
夫妻は、離婚時などにおける財産分与に関して、婚前契約を結んでいなかったため、裁判は長期化する可能性もある。
司法関係の専門家によると、ポールさんは最高で、総資産の4分の1をヘザー・ミルズさんに渡さなければならないという。
夫妻は5月に破局を発表した際、「友好的な別離」だと主張していた。
しかし、ヘザー・ミルズさんの広報担当によれば、ポールさんはすでに、2人の共同名義の銀行口座を凍結。
また、ポールさんは、ヘザー・ミルズさんがサセックスにある居宅から洗剤3本を持ち出したとして、苦情を文書で通達した。
さらに、ヘザー・ミルズさんが今月7日にロンドンにあるポールさんの家を訪れたところ、門の鍵が変えられていたため
中に入れず、同行していた警備員が壁をよじ登ったため、警察に通報される騒ぎが起こっており、
「友好的な別離」とは言えない状況だという。
http://www.cnn.co.jp/showbiz/CNN200608090008.html