平成20年度中の実用化を目指して急ピッチで開発が進められているイチゴ摘み
取りロボットのデモンストレーションが、宇都宮市陽東の宇都宮大工学部で行われた。
県内初の産学官コンソーシアム事業として、宇大が県や地元の航空宇宙関連部品企業
と共同で2年前から開発中の農作業ロボットで、高さ約1メートル。ロボット自身の
「摘み取りはじめ」という声で作業を開始。ゆっくりと前進しながら、アームに取り
付けたカメラで赤く成熟したイチゴを探し出すと、「あったーっ」と声を発し、アーム
の先に付いたカッターで果実に触れることなく、器用にイチゴを摘み取っていく。
会場からは「すごい」「手際がいい」などと感嘆の声が上がった。
宇大計測・ロボット工学研究室の尾崎功教授(39)は「辛く長時間にわたる摘み
取り作業の省力化につながる」と頼もしい助っ人≠ノ期待を寄せる。
予定販売価格は1台700万〜1000万円という。
http://www.sankei.co.jp/edit/kenban/tochigi/index.html