東京・有明の東京ビッグサイトで13日開幕した「東京おもちゃショー2006」
(日本玩具協会主催)には、内外玩具メーカー166社が最新の玩具を出展した。
少子化で子供市場が縮小する中、遊び方を工夫して子供の興味を引いたり、人気の
キャラクターでファン目を引き付ける玩具が目立った。
▼人気キャラ展示
ゲームのナムコと経営統合したバンダイナムコグループからは、玩具分野を手がける
バンダイがブースを出展。キャラクター玩具を得意とするメーカーだけあって、
「ウルトラマン」「仮面ライダー」といった人気キャラクターの玩具を、歴代のもの
も含めて展示し注目を集めていた。新製品では世話をすると成長していくぬいぐるみ
「プリモプエル」の女の子版「プリモプエラ」を展示。壮年層が購入して子供代わり
に育てて楽しんでいる「プリモプエル」と同様に、従来の玩具が狙う子供層とは違っ
た世代にアピールする。タカラとトミーが合併して誕生したタカラトミーでも、大人
が楽しむホビーとして、チンパンジーの顔を再現したロボットや小型ラジコンヘリコ
プターなどを出展している。
▼ネット活用
新しいキャラクターの発掘に取り組むメーカーも多い。タカラトミーの関連会社は、
ネット上で見るアニメとして人気の「やわらか戦車」に登場するキャラクターをいち
早くミニフィギュアにして投入する。コナミグループのコナミデジタルエンタテイン
メントでは、メカと美少女というマニア層が好む2大要素を合体させたフィギュア
「武装神姫」のシリーズを年末から販売予定だ。フィギュアに添えられたパスワード
をネットに入力すると、オンライン上に自分のキャラクターを登場させ、オンライン
ゲームを楽しめる仕掛けも導入し、玩具とゲームの垣根を取り払いそれぞれのファン層
を取り込む。 子供が大好きな「たまごっち」「アンパンマン」「ポケットモンスター」
といったキャラクターを使った玩具も各社から出展されている。また、デジタル技術を
導入して、新しい遊び方を盛り込んだものもあり、強力なキャラクターの吸引力にプラス
アルファすることで、いっそうの定着を狙っている。ショーの会期は16日まで。
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