医師が薬の代わりに、「チョコレート2口、赤ワイン1口、魚1切れの飲食」を処方することも、
あながち現実離れした話ではなくなってきた。最近の研究で、一部の飲食物に病気を予防
するだけでなく治癒力もあることが明らかになってきている。
ダークチョコレート;ダークに限り降圧効果とインスリン感受性向上効果が報告されている
が、脂肪やカロリーが高いので食べすぎに注意。
赤ワイン;フラボノイドとタンニンによる効果で、HDL(善玉)コレステロールを増やし、
LDL(悪玉)コレステロールを減少させる。
カレー;スパイスの1種のクルクミン(ターメリック)に、主に動物でがん細胞の増殖抑制
作用が認められている。
クランベリージュース;クランベリーに含まれるフラボノイドは、膀胱壁の細菌増殖を阻害
し尿路感染症予防によいとされてきたが、胃潰瘍や歯周病の予防によいという報告もある。
緑茶;抗酸化物質のカテキンの作用で、一部の研究でがんの予防や抑制効果、減量効果が報
告されるが、否定的な研究もありまだ確立されていない。
ニンニク;初期研究で、コレステロールの蓄積や細菌・ウイルス感染を予防する効果が示さ
れている。ただし食べすぎると、害を及ぼすことがあるので注意が必要。
魚;EPAやDHAなど魚に含まれるオメガ-3系脂肪酸は、乳幼児の脳の発達を助け、コレステロ
ール値の上昇を抑制し、また抗凝血作用もある。
これらは、「ニュートラシューティカル(栄養nutrition+薬pharmaceuticals)」や「機能性
食品」と呼ばれるが、専門家は「これらの成分をサプリメント(栄養補助食品)から摂取する
よりは、健康によい食品として飲食することを勧める。またこれらの食品が医薬品に代わる
わけではないので、医師からの処方薬を勝手に止めてはいけない」と、述べている。
(HealthDayNews)
http://diet.beauty.yahoo.co.jp/column/bijin/bin?v_date=20060713&v_id=hel_20060713_2