阪神尼崎駅近くの三和本通商店街(尼崎市建家町)で障害者作業所の製品を売って
いる「ココロワ」が14日から、市内の有名店の協力を得て開発した「とうふケーキ」
の販売を始める。関係者は「作業所のメンバーの自立を支えるヒット商品になれば」
と期待している。
ココロワは、尼崎を代表する名品を審査で決めて売っている「MiAステイション」内
に店があり、12の作業所が共同で営んでいる。これまでにない目玉商品の開発を計画
したところ、ピロシキで有名な食品会社「モンパルナス」がとうふケーキのレシピを
考案し、豆腐店「宮島庵(あん)」が材料の有機おからを提供してくれることになった。
いずれも、尼崎の名品と認定された商品をつくっている有名店だ。
製造は、これまでケーキやクッキーをつくってきた精神障害者小規模通所授産施設
「アクアガーデン」が担当することになった。通所者24人のうち半数がとうふケーキ
づくりに携わる。施設長の吉廣さん(39)は「無添加にこだわった完全な手づくり商品。
砂糖の使用を通常の3分の2に抑え、おからが持つ自然の甘さがでています」と話す。
味は抹茶、チョコ、プレーンの3種で、250グラムの中サイズが500円、500グラム
の大が1千円。ココロワで販売するほか、幼稚園や保育所などからの注文に応じていくという。
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