自然農法に取り組む有志でつくる高岡市二塚の「高岡かっぱ村」がアイスにキュウリを
ふんだんにすり込んで作った「河童愛す(かっぱアイス)」を作り、九日早朝の
「たかおか朝市」(高岡市坂下町通り)で新発売した。今月中旬から同市蜂ケ島の道の駅
「万葉の里高岡」でも販売する。カップ入りで百三十ミリリットル、一個三百五十円。三個で千円。
バニラアイスに“かっぱの好物”とされるキュウリのすり身を混ぜ、パイナップルとレモン
の果汁で味を調えた。買った人が素材のキュウリに一目で気が付くよう、ふたをめくると
キュウリの薄い輪切りが添えられている。一口食べると、キュウリに含まれる成分「キュウリ・
アルコール」で、メロンの味のように感じるが、次第にキュウリのさわやかな香りが口中
いっぱいに広がる。
このアイスの発売は、二年前から計画。今年四月、道の駅の開店に合わせ「名物にしよう」と、
道の駅を運営する「インサイト」と共同開発した。製造は、氷見市柳田のアイス製造会社
「川田食品」に依頼。収益はすべて村の運営費に充てるという。この日の朝市では、会員四人が
PR。かっぱにちなんで、緑色のジャンパーやカツラを着用し、計三百個を販売した。商品化した
沢田・かっぱ村助役(51)は「キュウリはビタミンCが豊富で暑い夏にぴったり。キュウリの
アイスは前例がないが、食べた人が『もう一個買っていこう』と思える味に仕上がった」と自信
たっぷり。朝市で試食した女性二人組は「アイスのふたを開けてキュウリの輪切りが出てきて
びっくりした」「ほろ苦いが後味がとてもさっぱりしている。ヘルシーで大人も楽しめる味」と
おおむね好感触のようだった。
高岡かっぱ村は二〇〇二年に発足し、現在会員は約二十人。同村がある同市二塚地区のかっぱ伝承
にちなみ、かっぱの研究をしつつ自然農法や福祉活動などに取り組む。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tym/20060711/lcl_____tym_____001.shtml