夏の盛りに、街にサンタがやって来た?――当地で9日までの週末、赤い服に
白ひげのサンタクロース数百人が参加する「サンタ会議」が開かれた。
クリスマスシーズンに各地のショッピングセンターなど活躍するサンタ役が集合
し、情報を交換した。
主催は「本物のひげを持つサンタの合同団」(AORBS)という組織。12年
前にわずか10人で発足したが、現在は世界中に800人の会員を擁する。入会
の条件は「ひげがあること」だ。今回初めて開いた会議には、サンタ280人余
りとその夫人250人が集まった。
期間中、会場では「語りの技術」「障害のある子どもたちとの接し方」「サンタ
の倫理」「派遣業者の見つけ方」など、「サンタ業」に役立つ15のテーマでセ
ミナーが開かれた。参加者の職業は営業マン、教師、店員などさまざま。中には
カトリックの司祭もいて、会議最終日にはミサを執り行った。
主催者らによればサンタ役は限られたシーズンながら「利益の上がる成長業種」だ。
参加者の1人、シッド・フレッチャーさんは、この道30年。普段は飛行機部品の
工場に勤めているが、クリスマスシーズンにはミネソタ州ミネアポリス近郊の大規
模ショッピングセンターでサンタ役を務め、1カ月半で300万円以上のもうけを
上げるという。「でも本人は1年中サンタのように振る舞っているわ」と、夫人の
モリーさんは語る。「シーズンオフには道に立って子どもに手を振ったりしている」
という。
http://www.cnn.co.jp/fringe/CNN200607100015.html ●画像:
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