健康志向の高まりで「飲む酢」が広がる中、「酢バー」や「酢カフェ」が登場
している。果物や野菜を酢に漬け込んだり他の素材とブレンドしたり、各店が
オリジナルの酸っぱいメニューを競っている。
東京・表参道駅そばのカフェ「リマプル」には、7月3日から1か月間の期間
限定で「OSU‐Cafe´@Limapuluh」がオープン。
通常のメニューに加えて、オレンジやニガウリなどを砂糖と漬け込んだ酢を、
ソーダ水などで割ったサワードリンクやカクテル(700円〜)を提供する。
飲料のほかリンゴ酢で煮込んだ鶏肉、黒酢ソースのミルフィーユなど、酢を使
ったメニューや“酢イーツ”も考案した。店長の山本権太郎さんは「夏は疲れ
がたまりやすい季節。酢で疲労回復を」と話す。
和風メニューが人気のカフェ「まるさんフーズ」(東京都世田谷区)では、
イチゴやバナナ、ごまやローズヒップなど様々な素材を酢に漬け込んだ手作り
のサワードリンク20種以上をそろえている。ソーダ割り(580円)、
ミルク割り(600円)、焼酎割り(700円)をそれぞれ楽しむことができる。
「ミツカン」が今年6月に500人に行ったインターネット調査では、6割以上
が酢を使ったサワードリンクを「飲んだことがある」と答えた。「飲みたい季節」
は92%が「夏」で、「飲みたいとき」は「風呂上がり」(67%)や「朝起きた時」
(41%)が多かった。
本格的な夏の季節。酢で「軽く一杯」を日課にしてみるのはいかが――。
(2006年7月9日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20060709ok01.htm