地元で捕ったイノシシの肉を使った「ししカレー」を伊那名物にしようと、
伊那市役所の食堂で7日、試食会があった。参加者の評判は上々で、近く
同食堂のメニューに加えてPRし、市内の飲食店への普及を目指す。
イノシシの肉は牛肉よりビタミンやカルシウムが多く、豚肉のように脂っ
こくないのが特徴。「ぼたん鍋」など、鍋物が一般的だが、同市福島、
猟師小木曽さん(63)が、自分で作る「ししカレー」が好評なことから、
地元名物化を市幹部に提案。食堂を運営する業者が研究を重ね試作した。
試食会では、職員約20人が試食。「違和感はない」「軟らかくてしつこ
くない」と好評で、同食堂では今後は月1回、メニューに加えていく予定
でいる。ただ肉が手に入りにくく高価なため、料金は通常のカレー(400円)
より高くなる見込み。
小木曽さんは「ソースかつどん、ローメン、ギョーザに続く第4の伊那名物
にしてほしい」と期待。同食堂も「4月4日をししの日として、ししカレー
を売り出せるよう取り組みたい」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/ngn/20060708/lcl_____ngn_____005.shtml