休憩一緒に 児童と専門学校生
▽広島・三次の和田小で交流取り組み
児童と地元の専門学校生が、休憩時間を一緒に過ごす取り組みが
広島県三次市向江田町の和田小(津秋法宣校長、九十一人)で始まった。
毎週水曜日の五十五分間、子どもたちは人間関係や遊ぶ力、体力を養う。
学生たちにとっては、地域とのつながりを強めるとともにレクリエーション能力を
学ぶ場にする試みだ。
初回の二十八日、同小学区内にあるキャピタル国際福祉専門学校の
介護福祉学科と国際社会福祉学科の学生計十一人が来校。
同小が本年度から水曜日に新設している午後一時五分から二時までの
「ロング休憩時間」になると、子どもたちとともにグラウンドに向かった。
テニスをしようとしているグループに「入れて」と話しかける女子学生。
野球やサッカーをやっている子どもたちの輪にすっと入る男子学生。
初めは恥ずかしそうに接していた児童たちも、「この人のニックネーム何にする」
などと次第に打ち解けた。一方、学生たちに興味はあるものの、なかなか
話しかけられずに遠くで見ている女児の姿もあった。
一緒にサッカーを楽しんだ五年生の高田君は
「すごくうまかった。来週までに練習しとく」と闘志を見せる。
介護福祉学科二年の堂免さんは「早くみんなの名前を覚えたいし、
地域で困ったことがあったら話しかけてもらえるようになりたい」と話す。
津秋校長は「子どもたちにはお兄さん、お姉さんと人間関係をつくって遊ぶ力を
付けてほしい。いろんな児童がいるので学生さんも戸惑うこともあるだろうが、
子どもたちの心をつかんでほしい」と期待している。
ソース:
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200606300069.html