科学者を目指す少女に科学の魅力を伝えるため、東北大は7月から、同大の理系
女性大学院生の希望者を「サイエンスエンジェル」として、仙台市内の小、中、
高校に派遣する。
エンジェルは40人ほどの予定で、現在募集中。今年度は仙台市内の学校で、科学
の魅力を伝えるほか、オープンキャンパスで女子高校生らの話し相手になる。来年
度以降、エンジェルたちの出身校への派遣も検討している。また、エンジェル間の
ネットワークも作り、交流を図る計画だ。
東北大は、旧東北帝大時代の1913年、国内の大学として初めて女子学生3人を
入学させた歴史を持つが、現在は自然科学分野の女性教員の割合が6・3%と全国
的にも低いレベルという。今回の取り組みを通じ、女子学生の割合を高め、女性科
学者のすそ野を広げたいとしている。 同大女性研究者育成支援推進室副室長の小谷
大学院教授は、「15歳の男女を比べると、女性が理系科目に弱いわけではない。
研究内容や普段の生活を話してもらい、少女たちのお手本になってもらう」と話し
ている。
(2006年6月24日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20060624ur21.htm