すすぎの速さや香りなど洗う力以外の特徴を打ち出した台所用洗剤が増えている。
市場は花王、P&G、ライオンの3社で計約9割を占め、激しく競い合っている。
各社は「基本は洗浄力だが、それだけでアピールするのは難しい」と口をそろえ、商品開発に知恵を絞る。
花王の「ファミリー キュキュット」。
すすぎが速く、洗い上がった食器を指でこすったときの音が名前の由来だ。
香りつきの「ピンクグレープフルーツ」を4月に投入、五感に訴える。同社は「少しでも家事が楽しくなれば」と期待する。
ライオンは、すすいだ食器が乾く時間が従来の商品の約半分という
「チャーミーVクイック」にレモンの香りを加えて5月に発売。
目にふれやすい対面型の台所を想定し、容器も青い半透明にした。
P&Gも「ジョイ」にまな板やスポンジの除菌機能などを加え、5種類を展開する。
台所用洗剤は特売の目玉になりやすいが、
こうした「高機能」品は店頭価格150〜200円程度で従来品より50円ほど高くなっている。
http://www.asahi.com/life/update/0531/006.html