三芳町竹間沢の竹間沢こぶしの里で八日、同町立竹間沢小学校
(中山日出子校長、児童数三百二人)の五年生がホタルの幼虫を放流した。
竹間沢はコブシをはじめとする樹木が茂る森で、昔はヘイケボタルが多く見られた。
この地にホタルを復活させようと、市民団体「竹間沢ホタル育成会」
(山田忠次会長、会員十七人)が四年前から活動を続けている。
昨年、会員が幼虫を放流したところ、百匹ほどのホタルの舞いが見られたことから、
今年は子どもたちに放流を依頼。地域が一体となってホタル復活に一歩を踏み出した。
放流のために同会が用意したのは、ゲンジボタルの幼虫約五百匹。
里内を流れる「子どもの川」沿いに並んだ児童五十二人は、
体長一センチに満たないほどの幼虫を紙コップから水に放し、舞いを心待ちにしている様子だった。
同会によると、幼虫は今後陸に上がり、土の中で繭を作ってサナギになる。
放流してから成虫になるまでには五十日ほどかかる見込みで、
夜空を舞うのは六月中旬ごろになるという。
山田会長は「昨年のホタルの舞いに感動した人も多い。
昔のように復活するよう、みんなで盛り上げていきたい。
ホタルの幻想的な光を子どもたちにも見てほしいですね」と話していた
http://www.saitama-np.co.jp/news05/10/24l.html 水の中にホタルの幼虫を放す竹間沢小の子どもたち
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