健康成分を配合したり、低カロリーを売りものにした健康系アイスが続々と市場に投入されている。
明治乳業やロッテスノーが昨秋、美容効果があるアイスを相次いで発売したのに続き、
森永乳業も今月22日に玄米黒酢を使った「黒酢ソルベ」を発売する。
「健康ブームが追い風になっている」(アイス業界)といい、市場拡大が期待されている。
森永乳業の「黒酢ソルベ」は健康面で注目される黒酢に着目し、
「デザートで手軽に取ってもらおう」と開発された。
強い酸味に果汁を合わせたシャーベットにすることで、まろやかな味わいを引き出した。
ブドウ・ブルーベリーとリンゴの2種類を首都圏限定で販売する。
一方、明治乳業が昨年9月に発売した「美チャージ」は美容成分のコラーゲンなどを配合。
ロッテスノーが同11月に発売した「H&B」シリーズはコエンザイムQ10を配合するなど
各社とも独自の工夫をこらしている。
健康系アイスでは、カネボウフーズが04年11月に発売した豆乳ベースの「アイベジィ」が
低カロリーで女性から強い人気を呼び、販売地域を当初の首都圏から昨夏以降は中部、近畿にも拡大。
今年3月末には、4種類を7種類に増やした。
高級ミルクアイスと同じような濃厚感があるが、牛乳や卵など動物性原料を一切使わないため
「アレルギーの子供に初めてアイスを食べさせられた」と感謝の声も届いている。
05年のアイス市場は前年比1・8%減の約3478億円(業界推計)だが、
健康系アイスは同約3倍の約13億円となる見通しで急成長を遂げている。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20060509ddm008020022000c.html