【教育】「食育」に郷土の味 地方の自治体 首都圏に“出前”授業

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「食育」への関心が高まる中、地方の自治体が首都圏の学校で、郷土食を活用した食育の
授業を盛んに行っている。子どもたちは珍しい料理を食べて、食への関心を高め、自治体は
首都圏で郷土食をPRできるなど双方に利点があり、今後、活発になっていきそうだ。

食育とは、食に関する正しい知識や栄養の取り方を子供に身につけさせ、健全な食生活の
実現と食文化の継承などを図ろうとする考え方。ファストフードやインスタント食品でほとんどの
食事を済ませるなど、子供の食生活の乱れが社会問題化したため提唱された。

食育の授業に役立ちたいと、岩手県は2004年度から、東京都内の小学校をモデル校に指定し、
地元の食材を給食用に届けたり、講師を派遣したりする「いわて食育首都圏交流事業」を始めた。
モデル校だった世田谷区立北沢小学校は、月2回、岩手県の食材を使い、サケを使った郷土料理
「ちゃんちゃ焼き」などを出している。昨年の夏休みには児童が岩手県内の農家に宿泊、ミニトマトを
収穫するなど交流を深めた。

また、4年生は今年2月、岩手県から来た農家の主婦に豆腐作りを教わった。
煮た大豆を布で搾って豆乳を作り、にがりを入れて木箱に移す。固まった豆腐を
水のなかで取り出すと、「できた」と歓声が上がった。

冷ややっこにして試食した男子児童(10)は「家ではみそ汁に入れているけど、しょうゆをかけただけでも
食べられると初めて知った。お母さんに頼んで家でも食べてみたい」と豆腐を口に運んでいた。

反捕鯨運動の高まりで、食卓から遠ざかっているクジラ。古式捕鯨発祥の地で、日常的に鯨肉を
食べている和歌山県太地町は、伝統的なクジラ料理を味わってもらおうと、川崎市立下沼部小学校で
「クジラ給食」を実施。「子供のころからクジラを食べてきた」という太地町教育長の北洋司さん(64)が
「脂でせっけんを作ったり、内臓を薬に使ったり、捨てる部分がないクジラを、海に囲まれた日本では
昔から利用していた」と講演した。

その後、子供たちは給食でクジラの竜田揚げを食べた。クジラ肉を初めて食べたという6年生の
男子児童(12)は「脂が乗って、歯ごたえもあっておいしい」とおかわりをするほど。
小野寺京子校長は「食べ物への関心を高めると同時に、人間に命をくれる動物に感謝できる心を
持ってくれれば」と、「クジラ給食」の狙いを語る。

食育を担当する文部科学省学校健康教育課は「食べ物が育つ現場に触れる体験が、食への
関心を高める上で重要だが、東京ではその機会は少ない。郷土食を通した交流を進めてほしい」と、
歓迎している。


元記事:http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20060421gr02.htm
読売新聞 (http://www.yomiuri.co.jp/index.htm) 2006年4月21日
2やまとななしこ
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