津久見小と竹田・緑ケ丘中 習慣づくり実践校に 県教委
県教委は本年度、小中学生の学力向上策の一環として、望ましい生活習慣づくりの実践校を指定した。
昨年度の「基礎・基本の定着状況調査」などで、基本的な生活習慣が身に付いている児童、生徒ほど、
教科の学力が高くなっている点に着目。基本的生活習慣を確立することで、心の安定や意欲の向上を促し、
学習効果を高めることを狙っている。
基礎・基本の定着状況調査では教科の内容定着度を調べるとともに、
昨年度初めて生活習慣などの定着状況も調べた。
「朝食は毎日食べるようにしている」「早寝早起きなど規則正しく生活するように言われている」などについて、
「する」「当てはまる」と答えた児童、生徒の割合を教科学力の上位、中位、下位の各層に分けて比較した。
その結果、上位層ほど朝食の摂取率が高く、規則正しい生活習慣が身に付いているという傾向が明らかになった。
上位層と下位層の差は「朝食は毎日食べる」で小学生11・6ポイント、中学生9・8ポイント。
「規則正しい生活」も小学生で15・3ポイント、中学生で9・4ポイントの差がついた。
同様の傾向は昨年、文部科学省が学力調査と同時に実施した意識調査でも見られた。
このため、実践校を指定し、生活習慣の定着が学力向上にもたらす効果をさらに研究し、
その成果を現場で生かしていくことになった。
指定は小中学校各一校で、津久見小学校(津久見市)、緑ケ丘中学校(竹田市)を指定した。
また、生活習慣の定着には家庭での指導も欠かせないため、実践校では学校と家庭、地域との連携を強化。
子どもの学習目標に対する応援や日常の親子の対話などを促進する。
県教委義務教育課は「知識の習得はもちろん大事だが、学習面と生活面の一体的な指導で、
人の話に素直に耳を傾け、落ち着いて考える力など、目に見えにくい学力の向上にもつなげていきたい」と話している。
http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1144767600=114480242422456=1 ※依頼スレでご依頼いただきました。