■桜前線、広島に上陸
桜前線が二十二日、中国地方で最も早く広島市に上陸した。開花の判定で目安となる
縮景園(中区)のソメイヨシノが花をつけた。JR西日本広島支社も同日、南区の広島駅など
管内の主要五十一駅に桜の名所の開花状況を伝える「桜だより」(縦一メートル、横〇・六
メートル)のパネルを設置した。
広島地方気象台の職員がこの日朝、縮景園を訪れ、「標本木」の桜に五、六輪の花が
咲いているのを確認。同気象台が観測を始めた一九五三年以降、四番目に早い「開花宣言」。
年末年始に記録的な寒波に見舞われたが、中谷清一郎・気象情報官(54)は「二月以降の
気温が高めに推移した結果」と分析する。
JRの桜だよりは中区の平和記念公園、尾道市の千光寺公園、岩国市の錦帯橋など中国
地方二十四カ所と、京都市の清水寺など近畿六カ所の状況を「咲き始め」「満開」「散り始め」
など七種類のシールで伝える。この日はすべて「つぼみ」。
開花予想日をめぐっては、気象庁が「平年より早め」、気象情報会社ウェザーニューズ
(WN、東京都)が「遅め」と発表。広島市は二十六日と予想していた気象庁は「ピタリで
ないのが残念。(WN社とは)勝ち負けではないので…」(広島地方気象台)と冷静。ネット
利用者の情報を集め、四月三日と予想したWN社は「来年こそは頑張ります」と雪辱を誓った。
■ソース(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200603230070.html ■画像
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