◇米ぬかに血圧・コレステロール下げる効果
米ぬかに含まれる成分に血圧やコレステロール値を下げる効果があることが、
東北大学大学院農学研究科の駒井三千夫教授(栄養学)らのチームが
明らかにした。現在、ほとんどが廃棄処分になっている米ぬかの有効利用に
つながる成果で、8日付の米農業食品化学誌に掲載された。
研究チームは、米ぬかをエタノールで抽出した成分と、残った食物繊維の
部分を酵素で分解した成分とに分け、それぞれエサに混ぜ、高血圧の
症状を示すラットに与えた。その結果、いずれのエサを食べたグループも、
加齢に伴う血圧の上昇が抑えられた。
実験を行ったインドネシア留学生のアルディアンシャーさんと指導教官の
白川仁・助教授によると、いずれも米ぬかに含まれるフェルラ酸という成分に
血圧を下げる効能があるとみられる。
一方、酵素で分解した方には、血中の悪玉コレステロールと呼ばれる
LDLコレステロール量を大きく下げる効果もみられた。この効果は
フェルラ酸以外の未知の物質が有効成分とみられ、現在、分析を進めている。
白川助教授は「今後、高血圧や高コレステロールに悩む人が
米ぬかを食べて改善するかどうか調べたい」と話している。
ソース(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news004.htm