妖怪をテーマに商店街の活性化を目指している大将軍商店街(京都市上京区)
の中華料理店がこのほど、「妖怪ラーメン」を売り出した。真っ黒なスープの中に
紫色のめんが浮かぶが、意外とあっさりした味が受けている。
店主の井上明さん(56)は、商店街の話題づくりになるような新商品を作ろうと昨年
10月から試行錯誤を重ねてきた。着色料を使って、最初に作ったピンク色のめん
は上品すぎて「妖怪」というテーマに合わず、次に挑戦した真っ赤なめんもうまくい
かなかった。失敗を繰り返しながら今の紫色にたどり着き、商品化に成功した。
真っ黒のラーメン鉢も商品に合わせて新調した。
イカスミを加えて作った黒いスープはラー油で光り、上に乗ったたっぷりの焼き豚
には真っ赤なパプリカが振りかけられている。色の強さに目を奪われてはしをつける
のを戸惑うほどだが、スープの脂分が強すぎると黒い色が出にくくなるといい、あっさ
りした風味が特徴。お年寄りにも好評という。
ニラとシイタケがたっぷり入ったヘルシーさも人気で、1月の発売以来、評判は上々
という。井上さんは「観光シーズンに向けてお客さんの興味を引きたい」と話している。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006022000267&genre=K1&area=K1B