【生活】野菜価格は平年水準に落ちつく 農水省調査、今回で終了[060220]

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3やまとななしこ
私は、自称、カリスマ美容師だ。― と言ったが、まだまだ新人。
まぁ、新人にしては、いい方の腕前だ。今日からは、新しい日々が始まろうとしている。
今日は、自分の店がオープンするのだ。若い人を的にした、現代風の店だ。
 朝の八時。土曜日、朝からお客さんが並んで待っていた。正直びっくりしたが、
とても嬉しかった。一人一人、心をこめて切っていった。切った後、
自分の新しい姿を鏡で見て嬉しそうに笑ってくれるお客さ様の顔が、嬉しかった。
 オープンから半年。美容院のポストに、一通の手紙が来た。その内容は、
「第二十三回カリスマ美容師決定戦(全国大会)へ来てもらいたい」
 というものだった。私は、びっくりした。これまで二十四年生きてきたなかで、
一番びっくりした。私は、その大会で出ることにした。
この大会は、テレビでも全国放送されるほど、有名な大会だ。
 あっという間に、本番の日になった。会場入りしてから、
ハサミみがきなど、いろんな準備をした。
 本番が始まり、順調に進んだ。今までで一番いい出来になった。
(これは、イケル!)
 と思った。とうとう発表のとき。私のところに、光は当たらなかった。
カリスマ美容師には選ばれなかった。
 地元に帰るのが、すごく恥ずかしかった。地元の入口の看板に、
「お帰り地元のカリスマ美容師」
 と書いてあった。すごく嬉しかった。
(無理やり全国に名を広めようとしなくても、地元のこの場所で、
これからもがんばっていこう)
 と思った。