【漫画】漫画家デビュー60年記念に未公開の直筆原稿を公開 手塚治虫記念館が3月から[060216]

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3やまとななしこ
「ドドーン!」
と大きな音と共に、学校が崩れた。その学校は五十年も前に造られて、
そして今日、つぶされることになった。
僕のおばあちゃんは、涙を流していた。それもそう、
だってその学校は、おばあちゃんの通ってた学校だったからだ。
何日か経って、その場所に行くと、公園に造り直されていた。
家に帰っておばあちゃんにそのことを言ったら、おばあちゃんは、
「いいんじゃよ。もうあの学校はボロボロだったし、
みんなが遊んでくれたら、あたしもうれしいよ」
おばあちゃんは、涙がボロボロと、鼻からは鼻水がダラダラとたれていて、
だんだん口の中に入っていく。僕は、おばあちゃんにティッシュをあげた。
おばあちゃんは、
「あ・・・・り・・・・が・・・・とう」
と、涙ながらに苦しそうに言っていた。僕は、言った。
「おばあちゃん。あの公園、子供だれ一人も来ないよ・・・・」
おばあちゃんは、目が白くなって、気絶していた。