ブラジャー1枚が1万円を超す「高級下着」の愛用者が、じわじわと増えている。フランスやイタリアからの
輸入ものが中心。片や「格安実用派」も増えており、ここでも進む二極化。さて、高級下着に秘められた女心とは?
東京・新宿の伊勢丹本店は02年の売り場改装以来、「インポート」と呼ばれる輸入下着の売り上げが毎年10%
ずつ伸びている。「今や売り上げは売り場全体の3割。さらにパイを広げています」と、仕入れ担当の阿部小百合さん。
大阪市のそごう心斎橋本店はもっと顕著で、輸入物の売り上げが4割を超え、売り場配置も国産より輸入物重視に変えた。
売れ筋はショーツで7000〜1万円、ブラジャーで1万〜3万円。主な購買層は30〜40代という。職業などは不明だが、
「セレブ」と言われるような高所得層だけでこの成長はあり得ず、おしゃれな会社員や主婦らが市場を広げているとみられる。
こうした状況に、国内最大手のワコール(京都市)も、東京・銀座の直営店でしか売らなかった高級ブランド
「WACOAL DIA(ワコールディア)」を2月末から百貨店でも販売する。イタリアの人気下着ブランド「ラ・ペルラ」と
国内での販売契約も結び、国産、インポート両面での対策を取っている。
「日本では下着は実用衣料という見方が根強いけれど、欧米的に服のようなファッション性を求める女性が増えてきた」。
矢野経済研究所で下着の市場調査を担当する秋吉千晴研究員の実感だ。
ただ、同研究所の意識調査で、ブラジャーの購入価格は「5000円未満」が約76%。秋吉さんは「価格破壊の波で下着も
低価格商品が増え、『見えないから2000円のもので十分』という人も増えている。高級と格安の二極化はさらに進む」とみている。
一方、東京都内で輸入下着専門店「リュー・ドゥ・リュー」を営み、「下着業界のカリスマ」と呼ばれる龍多美子さんは、
高級市場拡大の背景に「女性たちのアンチエイジング(抗老化)志向がある」とみる。
「寄せる」「締める」や「透けない」など、素材や機能で“進化”してきた日本の女性下着。そこには、男性など「他者の目」に
対する意識がある。それに対し、今の高級志向は「着けている自分に、満足感と自信が持てる。『私は女を捨てない』という
自分への叱咤(しった)。そんな精神的要素が大きいのではないでしょうか」と言う。
自身もインポート下着で、そごうと西武百貨店を傘下に持つミレニアムリテイリングのバイヤー、川口美代子さんも
「下着は究極のおしゃれ。外から見えないからこそ、よりゴージャスな満足感が得られる」と話している
■ソース
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20060210k0000e040074000c.html 関連スレ
【下着】日本女性のブラジャーの平均サイズは?
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/femnewsplus/1139410271/