◇駅弁のおかずの「ど定番」は何か
近頃の駅弁って豪華なものが多いし、品数豊富で栄養バランスも良い。だが、出張などで
駅弁が続くと、どうしても「かぶる」おかずがあり、「あ、行きにもお会いしましたね♪」みたいな
心境になる。そもそも弁当の具材は「冷めても美味い」「つゆが出ない」などの条件を
クリアしなければいけないのだろうから、ある程度、制限されるのは当然である。
じゃ、そんななかでも登場頻度のいちばん多い、駅弁のおかず「ど定番」は何なのか。JRの
車内販売でおなじみの、「NRE(日本レストランエンタプライズ)」の協力を得て、関東で
扱われている人気のお弁当を20種ピックアップしてもらった。
対象は、「老舗の味『東京弁当』」「懐石弁当『大人の休日』〜冬〜」「『極附』弁当」
「吹き寄せ弁当 冨有の華」といったゴージャス版から、「幕の内弁当」「中華弁当」
「チキン弁当」などの定番まで。NRE広報の近藤次長が、「昔から駅弁には
『三種の神器』というものがある」という衝撃の情報を教えてくれた。「シャケ、玉子焼き、
蒲鉾なんですよ。おそらくそのあたりが上位にくるんじゃないかな?」私の予想では、
このほかに梅干あたりも食い込んできそうな気がするが……。さっそくカウントしてみた。
開始後、すぐに気づいたのは、三種の神器が出てこないこと!というのも、最近では、魚は
「姫鯛白醤油焼」「赤魚白醤油焼」「鱈西京漬」「銀鱈粕漬」「鮭味噌焼」など、凝った料理が
増えているため、シャケの塩焼きはたった3件なのだ。蒲鉾も2件とまったくふるわない一方で、
「玉子焼き」のみが健闘し、20件中12件、6割の出現率をほこる結果になった。私の
予想していた梅干は、たった2件。他に、「カリカリ梅」が2件。梅も細分化している。
でも足しても4件。個人的に多いと思っていた「有頭海老」も3件に終わった。
では、多かったものを上位から発表しよう。
・1位:人参……18件(煮物〜紅葉人参、梅花人参、雪だるま人参など細工はいろいろ)
・2位:玉子焼き/コンニャク(煮物)……12件
・4位:蓮根(煮物)……11件
・5位:里芋(煮物)……9件
以下、ゴボウが8件、筍が7件、絹さやが5件、椎茸が4件と、「煮物」勢ばかりが票を伸ばすなか、
意外な大健闘をしたものがあった。「しし唐素揚げ」6件、「菜の花のお浸し」4件である。
なお、お弁当の定番「鶏の唐揚げ」「きんぴらゴボウ」はそれぞれ2件、「おべんとうのうた」でおなじみの
「スジの通ったふき」も2件。昔もいまも大定番の「玉子焼き」をおさえて、20件中18件、実に9割という
圧倒的な票数を集めたのは、「人参」だった。メインにはなれないが、色味と栄養バランス、
双方兼ね備えたこのアイテムが、欠かせない「陰の主役」ということだろう。
ソース(excite)
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091139420375.html ▽旅行に出張、今度は何の駅弁にしようかな
http://image.excite.co.jp/feed/news/extnews/extnews_ekiben060210.jpg