関市小瀬の瀬尻保育園で七日、園児たちの「お茶のお作法参観」があった。
年長児二十三人が参加。
お茶をたてて、園児同士で味わった後、それぞれのお母さんの前に座ってお点前を披露した。
園児たちは、作法通りの落ち着いた動きを見せ、
お母さんたちは「子どもにお茶を振る舞われるなんて、感激です」と喜んでいた。
同園は毎月一回、年長児を対象にした茶道教室を開き、
同市広見の村井栄子さん(77)から手ほどきを受けている。
郡上市和良町の和良中学校で美術を選択している二、三年生十人が、
同町の和良介護老人保健施設を訪れ、自分たちで作った茶わんを使って、
お年寄りたちに抹茶を振る舞った。
生徒たちは一年間、同町在住の陶芸家川上伸さんと、和良茶道クラブ(川上晏子代表)の会員を講師に、
地元の土を使った茶わんやアクセサリーを作るとともに、お茶の作法を学んできた。
「勉強の成果をおじいちゃんやおばあちゃんに届けたい」と、茶会を計画した。
「陶芸も茶道も楽しかった。作法もばっちり」と話す生徒たちは、
お年寄りたちに「熱いですから気をつけて」「ゆっくり味わって」などと声をかけながら、
和菓子と抹茶を味わってもらった。
生徒たちの心のこもったお茶は大好評で、おかわりをするお年寄りもいた。
和良茶道クラブの川上代表は「日本の伝統文化を知ってほしいと、指導してきた。
みんな飲み込みが早いですね」と、満足そうな様子だった。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20060209/lcl_____gif_____008.shtml お茶のお点前を披露する園児たち=関市の瀬尻保育園で
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20060209/g31.jpg 学んだ作法を生かして、お年寄りたちに抹茶を振る舞う生徒たち
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