飛騨市河合町稲越の稲越運動広場で十一日に催す「飛騨かわい雪まつり」に向け、
巨大な雪像の制作が進んでいる。
飛騨かわい雪まつり実行委員会(西川正純委員長)が主催し、今年で十八回目。
当日は、午後一時からの昼の部と、同五時五十分からの夜の部で、
地元特産の「山中和紙」をテーマに、和紙の紹介やマジックショー、
保育園児の踊り、伝統芸能の小雀獅子、炎の舞、打上花火などを催す。
雪像は今回初めて二基制作。
ステージ後方のメイン雪像は、紙を使うことにちなんで青森の祭り「ねぶた」を雪で再現する。
武者と竜をかたどったデザインで、幅十八メートル、高さ六・五メートル。
十トンダンプ五十八台分の雪を使用する。
会場入り口に設けるサブ雪像は、浅草の雷門に似せた「雪門」で、幅八・五メートル、高さ六メートル。
入り口には和紙製の大ぢょうちんを提げ、雪の壁と一緒に会場を囲む。
壁と併せた雪の量は、十トンダンプ百九十二台分。
今年は「大雪の農業被害に配慮し、開催を見合わせては」との意見もあったが、
「こんな時だからこそ、地域の人を元気づけよう」と決行を決めた。
二十〜四十代の若手住民約二十人前後が一月上旬から毎晩、重機やチェーンソー、
スコップを使って雪像制作に励んでいる。
西川委員長は「雪があるから、和紙もまつりもできる。
若いメンバーが一緒に楽しむことで、過疎化を防ぐことにもつながる。
やっかいものと言われる雪の魅力を見直してほしい」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20060209/lcl_____gif_____009.shtml 青森の「ねぶた」をかたどった雪像の制作に励む関係者
http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20060209/g4.jpg