笑いの効果を科学的に実験する「笑いセラピーシステム実証実験」が8日、精華町の高齢者福祉施設・
ケアハウス神の園(その)であった。
実施したのは学研都市エリアにある大阪府四条畷市の大阪電気通信大医療福祉工学部の松村教授の
研究グループ。教授らが開発した「爆笑計」を使い、お年寄りの笑いをデータとして記録した。
「爆笑計」は喉頭(こうとう)マイクロホンを使い、声帯から音を採取し笑った回数を測定する。「ハ、ハ、ハ、ハ」と
等間隔に同じ音が4つ並んだ時に「笑い」と判定し、一笑いとカウントする。研究グループは2002年から開発に
取り組んできた。昨年6月からは老人福祉施設などの協力を得て、実証実験をしてきた。
この日は74歳から97歳の高齢者11人を対象に、往年の漫才コンビ「中田ダイマル・ラケット」や「横山やすし・
西川きよし」らの名人芸の映像を見てもらい、笑った回数を測定した。同園での実験は15、22の両日もあり、
サンプルを採取する。
今後は測定した笑いの回数とストレスの変化の相関関係をデータ化し、どれぐらい笑えばどれだけストレスが
下がるか、などを研究する。
松村教授は「歩数計のように日常的に、人々が爆笑計で笑いを測るようになれば」と話す。
■ソース(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006020800238&genre=K1&area=K20