【山形】夜通しで能奉納 春日神社の例祭「王祇祭」(写真)[060203]

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3やまとななしこ
「もしも・・・・無重力になったら、どうなるのでしょう・・・・。今、
私がいる世界では、無重力です。もしあなたの世界が無重力になったら、
どうなるでしょう。ふふふふ・・・・」
『ピピピピピー(目覚しの音)』
 時計の音が、いつもより小さな音に聞こえました。目を開けてみると、
時計が浮いています。それだけではありません。服も布団も自分も、みーんな浮いているのです。
びっくりした私は、不思議そうにして一日を過ごしました。
「それにしても、無重力っていいなぁ」
 そう言ったときです。進もうとして地面に足をつけようとすると、
なかなかつけられません。しかたなく空中で進んでいると、
思うように進まなくてイライラしてきます。困った私は、頑張って進んでいたけれど、
地面に足がついて欲しいみたいに、
「あぁ、無重力ってすごいけど、やっぱり地面の方がいい・・・・」
 そのとき、目の前が暗くなりました。若い女の人の声が聞こえます。
誰かに似ているようで、高い声の人です。そのとき、その人が出てきました。
そして、こう言うのです。
「無重力って大変でしょ?楽しそうに見えるけど、食べる物や物が浮かんで、
無重力が怖く思えることもあるんです。だから、無重力の方がいいって思わないでほしいのです。
がんばって楽しいことを見つければ、無重力の何倍も楽しいはずです・・・・」
 若い女の人が消えました。私は、しばらく何も言わず立っていました。すると、
明るい光が見えて、そこへ入ると私の部屋で、何もおかしくありませんでした。
 それから、若い女の人の言葉が忘れられなくて、楽な方より難しい方を選んで、
勉強などをがんばったのでした。