【京都】35年かけ4月に400回達成へ 京都の障害者スポーツのつどい(画像あり)[02/03]

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3やまとななしこ
私は、タクシーの運転手になった。免許をとるのにはすごく苦労したが、
その分、やりがいのある仕事だろう。
 さっそく、初めての客が乗ってきた。五十代位のオバサンである。
その客は、
「桂駅まで」
 と言って、さっさと眠ってしまった。私は、少しムッとした。
だが、早く目的地に行かなければ。私は、エンジンをかけた。
ふと時計を見ると、もう十二時だった。終電は終わっている。
(これからが勝負だ)
 私は、気合いを入れた。
 ところが、困ったことが起きた。どうやら、道を間違えてしまったようだ。
私は混乱しながらも、なんとか目的地に着いた。
客を起こすと、私は謝った。
「すいません、道を間違えてしまいました。料金はいりません。本当に申しわけない」
 するとオバサンは、ニコッとして、代金千円をおいて車を出た。
(きっと、初めてでぎこちなかった私を、気づかってくれたのだろう)
 私は、胸がいっぱいになった。