◇小6「画家」たち再生 公園トイレ
「暗い、汚い、臭い」と地域住民から悪評だった別所第一公園(横浜市南区別所中里台)のトイレが、
近くの市立別所小学校(上村道夫校長)6年生の児童らの手できれいに生まれ変わった。
四季の自然や水族館をイメージした絵を内外に描き、地域の人からも「きれいになり使いやすくなった」と好評だ。
トイレ改造計画は昨年2月、総合学習の時間に地域のゴミ拾いをしていた児童が
「公園の汚いトイレを何とかしたい」と提案して始まった。通学路のすぐそばで学校にも近いため、
この児童らが中心になってトイレ内の掃除をしたり、落書きを消したりし始めた。その後、
活動を知った町内会や公園を管理する市南土木事務所などが協力を申し出て、
6年になった後の5月からは卒業記念壁画プロジェクトとして91人全員で本格的に取り組んだ。
実行委員12人が中心となり、夏休みには6年生全員から壁画のアイデアを募った。
それをもとに、トイレの外壁には桜の木や雪だるまといった四季折々の自然を、
内壁にはヤシの木やカニなど水族館をイメージした絵を描くことにした。
児童は12月から、授業中や冬休みに地域の人たちと一緒に塗り始め、ほぼ完成させた。
2月18日には公園に保護者や地域の人たち、区役所職員などに集まってもらい、
卒業記念壁画報告会を開く予定だ。
プロジェクトの責任者でもある岩沢美和先生は「最初は本当にできるか心配だったけれど、
子どもたちが冬休みも自主的にきて活動してくれた」と話し、児童の成長に目を細める。
実行委員の田中さんと杉崎さんは「トイレの天井に絵を塗るときは、
脚立を使って頭にペンキをつけながら描いた。みんなで協力してできたので、
今までで一番の思い出になりました」と笑顔で話していた。
ソース(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000601300002 ▽外壁に鮮やかな色で桜の木や冬景色を描いた
http://mytown.asahi.com/kanagawa/k_img_render.php?k_id=15000000601300002&o_id=292&type=kiji