◇ヤキトリを世界へ
東松山にチェーン店社長 連携呼びかけ
庶民の味「やきとり」を世界に広めようと、県内業者らが「全国やきとり連絡協議会」を
立ち上げた。B級グルメの代表格といわれるやきとりを、そばや天ぷらと並ぶ日本を代表する食に育て、
世界に通じる食文化を築き上げるのが目標だ。
◇新メニューで魅力増狙う
連絡協の結成で中心的な役割を果たしたのが、東松山市などでやきとり直売店をチェーン展開している
株式会社ひびき(本社・川越市)。社長の日疋(ひびき)さんが全国各地を食べ歩いた経験から、
地域によって異なるやきとりの食べ方に着目し、連携を呼びかけた。
参加したのは東松山市のほかに北海道室蘭市、福島市、愛媛県今治市、
福岡県久留米市の5市。各店ごとに、みそダレ、洋がらし、オーソドックスな焼き鳥、
鉄板焼き、馬肉と、食べ方や調理法、食材に特徴がある。
昨年11月、都内で開いた第1回「やきとりサミット」では、「赤ちょうちん、
立ち飲み屋でほおばるといった夜のイメージから脱却し、女子高生の
おやつにもなるようなヘルシーなファストフード感覚の製品をめざす」ことで一致した。
それを実現するため、会員同士で情報交換し、健康的で安全な食べ物であることをPRするとともに、
新たなメニューを発案して共同でやきとり全体のイメージアップとファン層の拡大を図っていく。
会員には、テーマパーク経営会社の役員も名を連ね、フードミュージアムのような施設をつくる構想もある。
地元自治体とも提携し、やきとりを通じた街おこしにも取り組む方針だ。
ギョーザ、ラーメン、カレーといった大衆グルメに比べ、いま一つ地味な存在のやきとりだが、
実は国外での知名度は意外と高いといわれる。
ある雑誌のアンケートによると、外国人が好きな和食は、すし、
牛丼をしのぎ、やきとりが堂々トップを占めたこともあるという。
「しょうゆやみそをふんだんに使う点で、日本料理としてのなじみがあるのでは」と、連絡協はみている。
「食べ方一つとっても様々で、単純だが奥が深い」と日疋さん。味わいに付加価値をつけ
「YAKITORI」を世界に発信するのが、これからの大きな目標だ。
ソース(朝日新聞)
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000601240004 ▽地元産の豚肉をぴりっと辛いみそダレで食べるのが東松山流
http://mytown.asahi.com/saitama/k_img_render.php?k_id=11000000601240004&o_id=291&type=kiji