さつま町広瀬の新生地区で23日、「十万(じゅうまん)温州みかん」の出荷が始まった。
栽培が難しく、県内では唯一同地区で、全国的にも四国と山口の一部でしか生産されていない希少な品種。
今年は台風被害にも遭わず、質、量ともに順調、2月末までに約50トンを県内のスーパーなどに出荷する。
十万温州は糖度が高く、コクのある味が特長。40年ほど前に脚光を浴び、県内でも生産が始まったが、
生産量が安定しないことなどから定着しなかった。
新生地区では、新生みかん団地組合(肥後紀康組合長)の7人が約7ヘクタールで栽培。
昨年12月には適正な栽培管理が評価され、県の「かごしまの農林水産物認証」を受けた。
ミカンは11月下旬から12月初旬に収穫した後、貯蔵庫で寝かす。
熟成が進み、甘さが増すという。「他の温州ミカンと味の違いを比べてほしい」と同組合。
販売価格は1キロ当たり約470円。町内の農産物直売所「ちくりん館」と「せせらぎの郷二渡」でも販売する。
http://373news.com/2000picup/2006/01/picup_20060124_6.htm 1個ずつ丁寧にネットに詰められる「十万温州みかん」
http://373news.com/2000picup/2006/01/jpgs/24T-07.jpg