◇ヤマブドウで新アイス 一関・千厩町
一関市千厩町の酪農家女性らが集う「かあちゃんアイスの会」(佐藤会長、会員5人)は21日、
同町の農村環境改善センターで、ヤマブドウを使ったアイスクリームやシャーベットを試作した。
ヤマブドウ栽培は東磐井地方でも普及し始め、拡大が期待されている。同会はこれまで
地場産食材を使ったアイスクリーム6品を商品化しており、今回はヤマブドウの特産化に
弾みをつける試みとして期待されている。
ヤマブドウは県オリジナル品種の涼実紫(すずみむらさき)などを使用した。
自生のヤマブドウに比べて収量が多く、糖度が高いのが特徴だ。
この日は会員たちがヤマブドウの原液やジャムなどを使い、アイスクリームとシャーベットを
それぞれ25個(1個90ミリリットル)を作った。いずれも紫色で、舌触りの良い食感に、
独特の酸味と甘みが広がり、さわやかな味わいに仕上がった。
涼実紫は、県内では久慈や紫波地方などで栽培が盛んで、東磐井地方では
2004年度から普及し始めた。千厩地方振興局によると、同地方の栽培は
同市大東町大原地域などを中心に約1700本。同地方全体の収量は
年間337キロだが、将来的には約10トンを目指している。
栽培普及とともに、ヤマブドウを生かした加工品作りも活発化。現在、関係機関、
団体がアイスクリームのほか、ビールや菓子類などへの加工に取り組んでいる。
かあちゃんアイスの会は1999年に酪農家女性らが結成。
これまでに地場産のブルーベリーやイチゴ、ゴマ、カボチャなど6品目を
アイスクリームとして加工販売している。佐藤会長は「試作品の出来は上々。
これで地場産品の商品化、地域振興につながれば」と期待している。
ソース(岩手日報)
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m01/d22/NippoNews_8.html ▽地場産のヤマブドウを使い、アイスクリーム(左側3つ)とシャーベットを試作したかあちゃんアイスの会のメンバー
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m01/d22/aisusya.jpg ▽ヤマブドウ
ttp://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/yamabudou.html