★アニマルセラピー 大阪・佐野工高定時制で導入
犬 ふれあい授業 対人関係積極的に ニートや不登校対策
犬とふれあうことで人とのコミュニケーション力を養う「アニマルセラピー」を取り入
れた授業を、大阪府泉佐野市の府立佐野工科高校定時制課程が今年十月からペット関連
の専門学校の協力を得て導入する。対人関係に問題があって就職がうまくいかない生徒
たちの就労を支援するのがねらいで、ニート防止策としても注目されそうだ。
同校によると、対人関係に問題がある生徒が最近増加。こうした生徒たちは卒業後の進
路に不安を持っているという。
同校の松野良彦教諭が就職先の情報収集として泉佐野市のペット関連の専門学校「関空
ペット総合学院」と接触を図るうち、動物とふれあうことで対人関係の問題解決に効果
があるというアニマルセラピーを知り、同学院に協力を求めて授業に取り入れることに
した。
授業は今年十月から週一回、定時制総合学科の「環境」の時間を使って行われる。同学
院の講師陣が実際に犬を連れて教壇に立ち、しつけをしたり、毛を刈ったりする。昨年
十一月に試験的に授業をしたところ、初めは遠巻きに見守っていた生徒たちが、自分か
ら積極的に犬とふれあうようになるという変化がみられた。
同学院の稲原康良学院長は「うちの生徒でも、ふだん人と話すことができなかったのに
授業を受けるにつれて友達が増えるケースがある」と効果を強調。
松野教諭は「犬とのコミュニケーションを学ぶ中で、対人関係の問題が少しでも解消す
れば。ニート防止だけでなく、不登校生徒の登校にもつながってほしい」と期待している。
記事の引用元:
http://www.sankei.co.jp/news/060118/sha061.htm (産経新聞:
http://www.sankei.co.jp/ )01/18配信