大分市の平和市民公園にある「ムッちゃん平和像」に、デニムのジャンパーが着せられて
いる。市公園緑地課は「寒そうにしているのをかわいそうに思った人が、かけてくれたのかも」
と話し、春が来るまではそのままにするという。
ムッちゃんは、戦時中に横浜市から大分市に疎開してきた当時12歳の女の子。肺結核
だったため防空ごうに隔離され、一人寂しく死んだと伝えられる。像は平和を願うシンボル
として1983年に建てられた。
襟を立てて着せられたジャンパーは子供サイズで、像にぴったり。左胸には白いペンなど
で「Love&Peace」(愛と平和)と手書きされている。
市公園緑地課が先月22日、清掃の際にジャンパーに気付いた。同課は「寒波が激しくなっ
たので、誰かが着せてくれたのだろう。一人寂しく死んでいったので、かわいそうに思ってくれ
たのかも」と話している。
YOMIURI ONLINE(2006年1月19日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news001.htm ジャンパーを着せられたムッちゃん平和像
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/img/news001_1.jpg