初節句を祝い、静岡県などで古くから各家庭に飾り付けられていたという工芸品「つるしびな」を、
こつこつと作り続けている女性がいる。三浦市向ケ崎町の主婦田辺伊久代さん(59)。
ひな祭りに向け、自宅につり下げられた自作のひなは、すでに千個を数える。
春の訪れをじっと待ち続ける彩り豊かな人形たちは、近所の住民らからも、密かな人気を集めている。
つるしびなは、静岡県東伊豆町の稲取地区などに古くから伝わる工芸品。
ひな祭りの際に数十個の布製のひな飾りを糸でつり下げ、愛する子供や孫の幸せを祈るという。
ちょうど二年前、たまたま訪れた稲取で、つるしびなと出合った田辺さん。
「何ともいえない温かさがあった」と魅せられ、さっそく市内に住む友人(59)とともに、独学でひな作りを始めた。
「一つ出来上がったときの充実感がたまらない」といい、いつの間にか自宅は、人形たちであふれるようになっていた。
すでにひな祭りに向け、室内はツルやウサギなどをかたどった約十センチ四方のちりめん細工がいくつも飾られ、
赤やピンクの華やかな色彩に染め上げられている。
今では孫が誕生した友人のほか、高齢者施設にも作品をプレゼンしている田辺さん。
田辺さん宅を訪れ、つるしびな作りを始める友人たちも多く、その仲間は三十人近くになった。
「つるしびなを通して輪が広がった。(作品を)できれば多くの人に見てもらいたい」と話している。
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_17565.html ひな壇わきに飾り付けられた「つるしびな」の前でほほ笑む田辺さん
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