阪神・淡路大震災で親を亡くした子供たちを支援する「あしなが育英会」(本部・東京)の
追悼式「今は亡き愛する人を偲(しの)び話し合う会」が十五日、神戸市東灘区の遺児
支援施設レインボーハウスで開かれた。二人の遺児が亡き父母らにあてた手紙を朗読。
父親を失った同区の小学六年、UK君(12)は「もっと手伝いをしてお母さんを楽にしたい
です」と天国の父に伝えた。
震災遺児二十七人と保護者ら合わせて約百人が参加した。
U君は震災当時一歳。灘区の自宅兼店舗が全壊し、和菓子店を営んでいた父Sさん=
当時(38)=を亡くした。一階の店で仕事をしていた父は、家族がいた二階に向かう途中、
らせん階段の下敷きになった。
現在は母と兄の三人暮らし。「母さんは、毎日僕たちのためにパン屋さんで仕事をして
くれています。とてもしんどそうです」。手紙では、働き詰めの母を気遣った。
そして、「たまに僕やお兄ちゃんとかわりばんこに母さんの肩をもんだりします。洗たく
ものをたたんだり、お風呂の水を入れたり、お手伝いするようにしています」と報告。
「天国のお父さん、三人を見守ってください」と呼びかけた。
(個人名は伏字)
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http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/00046879sg300601161000.shtml 神戸新聞社 2006/01/16