1本1000円を超える家庭用高級ソースをオリバーソース(神戸市)が17日から発売する。
昨年、10年間熟成させたソースを限定販売し、人気を博したため、数量限定で出すシリーズ商品とすることを決めた。
「熟成ソースの魅力を、多くの人に知ってほしい」としており、主力のひとつに育てる考え。
「クライマックス・ヴィンテージソース三年仕込み」。
野菜や果物を釜で煮込んで三年以上寝かせるなどして独特のこくと風味を出した。
大丸神戸店など百貨店を中心に展開。ウスター、とんかつがいずれも八百四十円。
どろは千三百六十五円。各一万本を販売する。
同社は阪神・淡路大震災から丸十年となった昨年一月、震災前に仕込んだ「十年仕込み」を
千九百九十五セット(二本入り)を発売し、短期間で売り切った。
完売後は、インターネットのオークションにも出品されるほどの人気を呼んだため、シリーズ化を決めた。
震災では神戸市兵庫区にあった工場などが焼失。
二年半の生産休止を余儀なくされた同社。神戸・ポートアイランドの新工場で生産を再開した後は
「だし入りソース」など独自商品の開発に力を入れ、業界六位まで生産量を戻した。
道満雅彦社長(53)は「震災で商品開発するスピリット(精神)を得た。熟成シリーズはその集大成」としている。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/kz/00046476kz200602071000.shtml 新製品の高級ソース。限定販売での人気を受けてシリーズ商品にする
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