日ごろ親しんでいる早渕川(横浜市港北、都筑、青葉区)の魅力を地域に伝えてきた
同市港北区の六年生が、川沿いに二つの散歩コースを設定した。
年明けまでの予定で、生態などを解説する手製の案内板が、地域住民の関心を集めている。
設定した二コースはいずれも川沿いの通学路で、学校近くの稲坂橋を起点として、
西側の御霊橋までの約二百メートルと東側の中里橋までの約二百七十メートル。
市治水事務所の許可を得て十一月、さくに案内板約八十枚を掲示した。
早渕川の理想の未来やごみ投棄防止のメッセージを込めた案内板は、三十九人の児童が分担して作成した。
Mくん(12)が三年間撮りためた生物の写真を拡大して掲示するなど、視覚的に訴える工夫も。
下級生や住民が立ち止まる姿も見かけられ、評判は上々の様子だ。
「ヌマチチブ、アユ、マガモ…。いろんな生き物がいて、季節ごとにきれいな花が咲く早渕川が大好き」と話す児童ら。
一方で、犬のふんを投げ入れる人や、たばこの灰を飲んで死んでしまう魚なども目の当たりにしてきたという。
「ごみを減らすには、すてきな川であることをもっと知ってもらう必要がある」。
奮起した児童らは、川の魅力を五七五で表現した大型かるたを作ったり、川の生物に扮(ふん)した劇で
ごみ投棄防止を訴えたりと、地域への発信を一年間続けてきた。散歩コースは、いわばその集大成だ。
案内板の掲示は一カ月の期間限定。撤去の時が近づいているが、児童らは
「徐々にごみも減ってきた。きれいな川のままでいられるよう、これからも活動を続けたい」と口をそろえていた。
http://www.kanalog.jp/news/local/entry_16811.html (一部省略しています。ご了承下さい)
早渕川の魅力を紹介する散歩コースの案内板と児童ら
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