気多大社(羽咋市寺家町)は、正月の縁起物やお守りをインターネット上のホームペー ジを通じて注文を受け、
全国に郵送する試みを全国の神社に先駆けて始めた。
神社本庁を離脱後の「新しい宗教活動」(同神社)の一環で、創建二千百年と伝えられる
「能登一の宮」の新たな取り組みが注目される。
気多大社によると、県内外から「雪で正月に参詣できない可能性があるので、
縁起物や お守りを郵送してほしい」という電話やメールの問い合わせが殺到した。
神社本庁の規則では、お守りなどは神社でしか渡すことができないが、離脱により、
パソコンや携帯電話 のサイトで注文販売が可能になった。
お守りのネット注文は先月二十八日から先行し、全国から五万体近い購入の申し込みがあった。
二十六日には神職や巫女(みこ)がデジタルカメラで破魔矢(はまや)や熊手( くまで)、
干支(えと)の土鈴などの縁起物を撮影。デザイン事務所にデータを送り、同神社のサーバーに取り込んだ。
二十七日夜からネット上で注文が可能になる。
気多大社は今年九月、神社本庁に離脱を通知。石川県に宗教法人規則の変更を申請し、
先月二十八日に単立宗教法人の認証を受けた。同神社では「離脱により、
多くの崇敬者の要望に応えることが可能になった。
今後、時代にあった新しい宗教活動を行っていく」としている。
気多大社は「縁結びの神様」で知られ、全国から年間約五十万人の参詣者が集まる。
http://www.hokkoku.co.jp/_today/E20051226001.htm