兵庫県香美町小代区の小代内水面組合(増田時雄代表)は二十日、
同区内で養殖しているチョウザメから採卵したキャビアを瓶詰めにし、
商品の到着を心待ちにしている申込者の元へ発送した。
商品化は初めて。
担当者は「あっさりとした味わいで、とてもおいしいキャビアができた。来年も販売したい」
と特産化に向け、意気込んでいる。
同区は一九九七年からチョウザメの養殖に取り組んでいる。
成長が進み、採卵できる状態にまで成熟してきたことから、昨年からキャビアの商品化に向け、
関係者が研究に乗り出していた。
小代産のキャビアは、新鮮さが売りの「フレッシュキャビア」。
価格は三十グラム入り九千円。賞味期限が約二週間と短いため、受注販売の形をとった。
先月中旬に限定五十個の予約を受け付けたところ、高級品にもかかわらず三日間で完売する人気ぶりで、関係者を驚かせた。
採卵は前日の十九日午前に同組合員らが行った。
対象になったのは同区神水の養殖施設で八年間大切に育てられた体長一・二メートル、体重一二キロのチョウザメ。
開腹して約二キロのキャビアを取り出してから一昼夜味をなじませた。
採卵量が見込みより約五百グラム多く、十個分追加。“余分待ち”だった先着十人に販売するという。
この日発送したキャビアの賞味期限は来年の元日。
味が十分になじむ二十四日あたりが食べごろといい、担当者は「豪華なクリスマスディナーを楽しんで」と話している。
http://www.nnn.co.jp/news/051221/20051221002.html 瓶詰めされた小代産のフレッシュキャビア
http://www.nnn.co.jp/news/051221/images/t1221235.jpg