ネットラジオでファン開拓 都現代美術館がスタート
都現代美術館(江東区三好4)が、インターネットのラジオ番組「MOT THE RADIO」を
始めた。“日本初の美術館ラジオ”をうたい文句に、展覧会情報や作家、学芸員らの声
を届ける。担当者は「見るだけでなく、聞くことで、現代美術を身近に感じてもらえれば」と
アピールしている。
現代美術館は今年、開館10周年を迎えた。若者の来館も増えている一方で、「勉強するとこ
ろというイメージが強い」との声が寄せられたり、上野の都美術館と勘違いされたりすることも
あるという。日ごろから「知名度を上げるとともに、現代美術ファンを発掘したい」と考えていた
スタッフは、その手段としてネットラジオに目を付け、都内の番組制作会社と準備を進めてきた。
16日から配信が始まった第1回の番組は45分。ゲストのアート・ディレクター広本伸幸さ
んらによるトークから始まり、美術館スタッフが案内役を務めるコーナーでは、オノ・ヨーコ
さんの作品「東京のウィッシュ・ツリー(願かけの木)」を収蔵するまでのエピソードなどを
紹介した。
情報が一方通行にならないよう来館者へのインタビューを交えた。スタッフは「メールなどで
寄せられた意見をこれからの番組作りに生かしていきたい」と意欲的で、リスナー登録をした
人を対象に、展覧会チケットのプレゼントなど美術館ならではの特典も設けるという。
現代美術館のホームページ(http://www.mot‐art‐museum.jp/)からアクセス
可能。当面は月に1度のペースで更新し、第2回の番組は1月中旬から配信する予定だ。
(2005年12月18日 読売新聞)
ソースはこちらです
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news001.htm