今年、火山活動による避難指示が解除された三宅島(東京都三宅村)で試験栽培した
サツマイモ約500キロが15日、苗を提供した鹿児島県のいぶすき農協の山川町の本所に届いた。
村には自前の焼酎を造って特産品にする構想があり、今回の芋はそのテスト用。
関係者は「ぜひ夢を実現させて復興へ弾みを」と期待する。
三宅村は2月の帰島に先立ち、
「荒れた農地にサツマイモを導入して、1日も早い復興を果たしたい」と
同農協に苗を分けてくれるよう依頼。
6月に送られてきた約1500株を島内2カ所で栽培した。
12月8、9日にコガネセンガン300キロ、ベニサツマ200キロほどを掘り取った。
三宅島では8年前まで島内の酒造会社が芋焼酎を製造しており、
平野祐康村長も焼酎工場でアルバイトした経験を持つ。
そこで「三宅の芋を使って焼酎を復活できないか」との話が持ち上がり、
プライベートブランド焼酎の企画・販売の実績を持つ同農協に再び協力をあおいだ。
いぶすき農協は今後、取引のある酒造会社と相談しながら、試験的な焼酎造りに取り組む考え。
岡元和人代表理事常務は
「きれいな芋ができた。サツマイモ伝来300年の年にこうしたお手伝いができるのも何かの縁。
栽培拡大に備えて商品化の用意を整えることで、復興を支援できれば」と話している。
http://373news.com/2000picup/2005/12/picup_20051216_3.htm 「きれいか」。三宅島産サツマイモの出来に感心しながら荷ほどきするいぶすき農協の職員ら
http://373news.com/2000picup/2005/12/jpgs/16T-05.jpg