十一日昼、徳島市中心部を流れる新町川で、イノシシの子供が泳いでいるのが見つかった。
周辺はビルや住宅が建ち並ぶ市街地。
見慣れぬ珍客に、住民らは「どこからやって来たんだろう」と不思議がっている。
イノシシは午後三時半ごろ、同市中前川町五の新町川で、近くの主婦(52)が見つけた。
コンクリート護岸に囲まれた川で「ブヒッ、ブヒッー」と水から上がろうともがいているところを、
近くの県職員仁木直一さん(55)がはしごで川に下りて助け上げた。
体長は約七十センチ。
護岸を必死で上ろうとしたためか、鼻や足を擦りむいていた。
通報で駆け付けた徳島東署員が保護。
けがを治療した上で、近く山に放されるという。
徳島市のとくしま動物園によると、イノシシは徳島市内の山間部でもよく姿を見掛ける。
今回は発見の状況などから、新町川と通じる吉野川を下ってきた可能性もあるという。
仁木さんは「アザラシだったら那賀川のナカちゃんのように注目されたのに」と話しながら、救出できたことを喜んでいた。
http://www.topics.or.jp/News/news2005121203.html 水から上がろうともがいているところを仁木さんに救出されたイノシシ
http://www.topics.or.jp/gazou/News/n2005121203.jpg