歌はもちろん、ドラマやミュージカル、バラエティ番組と活躍の場を広げている歌手の華原朋美さんが徳島市のホテルで、
クリスマスディナーショーを開きました。徳島の夜にその美しい歌声。今年デビュー10周年を迎え、
愛らしい存在感が一段と輝きを増したようです。
いまも多くのファンを持つ〈歌姫〉からこの10年への思い、そして、ちょっぴり本音も聞くことができました。
ーーまず、徳島に対する思いを聞かせてください。
2年前にも徳島でショーをしたんですよ。実は、それが私にとっての初めてのディナーショーだったんです。
その時に見てくださった方たちが、すごく優しく温かく迎えてくれて……。
とても印象的だったから、今回は「また徳島で歌いたい」って、私からお願いしたんです。
ーーディナーショーは普段のコンサートとは違うものですか。
ええ。それまで、ディナーショーってどんなものなのか、全然わからなくて。
華原朋美のディナーショーってどういうのになるんだろう、って。
美川憲一さんやコロッケさんのショーに行ったことはあったので
「物まね、やらなきゃなんないのかなぁ」とか考えたりしました(笑)。でもやってみたら、すごく楽しかったです。
ーー今年はデビューから10年ですね。
この10年、いろいろなことがありました。とても一言では言い表すことができないです。
つらい時、楽しい時。でも、今振り返ると、素晴らしい経験をさせていただいたと思います。
ーーうれしかったのはどんなことですか。
小さなころからの夢だった歌手になれたことかな。
歌手になることだけじゃなく、ヒットチャートで1位になるという夢もあったので、トップになれた時も、とても感激しました。
ーーつらかったのは。
大好きだった人との別れです。それは、この10年というより、自分の人生で一番つらかった。
歌が歌えなくなったことを含め、すべてをなくしたことがつらかった。
ーー歌への思いは変化しましたか。
だれでも同じだ思うんですが、恋に破れて、立ち直るのに「じゃあ明日、すぐに元気になれるわ」って人なんていないはず。
私も時間がかかりました。でも、そこから先でいろいろ経験したから、今こうして歌が歌えるんだって思えるようになったんです。
(失恋が)プラスになっていると思います。
ーー好きなことは何ですか
やっぱり、歌。友達と遊ぶことやお菓子作りも。ガトーショコラとか、すぐできるんですよ。
分量を間違わずに、愛情を込めて。友達に会う前に少しでも時間があれば作って行くこともあります。
でもロールケーキができなくて(笑)……。巻く時にグニャッとなっちゃうんです。
ーー美容法や健康法を教えてください。
よく食べて、よく寝ることです。女の子は寝るのもお仕事。寝ないと肌にもよくないから。
それと……昔は嫌なことがあると「はあ」(深いため息)になったことが多かったけど、今はそういう風には思わず、
「ふん(何よ)」と気持ちを切り替えられるようになってきた。あと、犬の散歩かな。
気付くと、2時間くらい散歩しちゃっていますね。その間にドラマの台本を覚えたりもして。
ーー最後に、徳島のファンにメッセージをお願いします
また、徳島に遊びに来ますから、その時は、ぜひ会いに来てくださいね。初めての写真集も出しますので、お楽しみに。
1995年に「keep yourself alive」でデビューし、この年の日本有線大賞、
日本レコード大賞などの新人賞を総ナメに。その後も数々のヒット曲を飛ばし、今も幅広いファンを持っている。
まるで人形のような出で立ちで現れた華原さん。
「かわいい」という声に、「ほんとう?それってほんとう?」と愛くるしい〈朋ちゃんスマイル〉が満開に。
何年たっても色あせないかわいらしさだけでなく、周囲に見せる気遣いや取材に対する真摯(しんし)な姿に魅せられたひとときでした。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news001.htm (※引用にあたり、一部省略しました。また、更新されるとリンク先が変わります。ご了承下さい)
インタビューに答える華原朋美さん(ホテルクレメント徳島で)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/img/news001_3.jpg