下半身障害のハンディキャップを乗り越え、
豊川高校(小林博幸校長・豊川市末広通)3年の稲石房子さん(18)が、
念願の早稲田大学に自己推薦で見事、教育学部英語英文学科に合格した。
「パラリンピックに出場したい。豊川高校で英語教師になりたい」と夢を語った。
稲石さんは、生まれる時に脊髄(せきずい)を損傷して下半身に障害が残った。
両親は医師から「一生歩けないだろう」と告げられた。
車椅子に乗れるようになり、リハビリで水泳を始めた。
養護学校でなく、近所の子どもたちと同じ小学校に通った。
「不幸なのは自分だけ、障害があるから出来なくて当たり前」と消極的な考え方が変わったのは、
小学3年の時にイギリスで開催された障害者の国際大会で、
パラリンピックに出場する水泳選手と練習したのがきっかけだった。
「私より大変な障害があるのに速く泳げる人もいる。
いつか、パラリンピックに出るんだと夢を持った」と話す。
豊川高校で水泳部に入った。1日平均3000メートルを泳ぐハードな練習にも耐え、
04、05年のジャパンパラリンピック水泳競技大会などで平泳ぎ百メートルで大会新を記録。英検2級も取得した。
早稲田大への自己推薦で、水泳競技の実績と英語力が評価されて書類審査を通過、
面接と小論文を受け、今月2日に合格通知が届いた。
「先生や水泳部の仲間、登下校に蒲郡市の自宅から車で送り迎えしてくれた祖父母、両親の支えがあったから」と感謝した。
来春、大学近くのアパートで1人暮らしを始める。
「父は心配しているが炊事、洗濯など身の回りの事は全部やれる。大丈夫です」と、心は早くも新たな生活に飛んでいた。
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